第33章 彼女を奪い合う

佑奈には、こいつらがいったいどこから湧いて出たのか、見当もつかなかった。

しかも口ぶりからして、最初から彼女がここにいるのを狙って待ち伏せしていたらしい。

川西拓海は、カメラやマイクを当然のように佑奈の顔へ突きつけてくる連中を見て、眉をひそめる。身体を半歩前に出し、庇うように佑奈を守った。

「やりすぎだ! 今は俺たちのプライベートだ、取材は受けない。これ、悪質な尾行だろ。さっさと散れ!」

そう言い放つと、佑奈を守りながら車へ向かい、乗り込もうとする。

けれど記者たちは引かない。

前へ割り込んできた誰かが、さらに質問をぶつけようとして――佑奈の腕にぶつかった。

元々ふらついていた...

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